歴史的には、2000前後、PC&携帯でのネット環境が整ったのを皮切りに、出会い系バブルが到来しました。
1997年にはすでにオープンしていた、日本で最初の出会い系サイト 『エキサイト出会い(現:exciteフレンズ)』を先陣として、タケノコのように出会い系サイトが次々とオープンしました。
大手メディアはもちろん、一攫千金を狙うベンチャー企業もこぞってネット上での出会いサービスを提供しはじめます。
この流れがネット上が、見知らぬ異性との出会いを求める人で溢れかえっていくのです。
さらに、2001年にはスタービーチが登場し、さらに出会い系サイトの競争は激化します。
携帯電話も1人に1台の時代になり、ネット利用者の中で男女比率がほぼ半々になったことも追い風となり、ネットナンパという言葉まではやったくらいです。
同時に、出会い系業者が金儲けに走り、迷惑メール問題や、利用者の低年齢化による未成年の援助交際など、出会い系サイトが舞台になる犯罪も徐々に表面化していきます。
政府も出会い系サイトが事件化することに痺れを切らし、青少年の健全な発育に問題があるとみなし、2003年9月、出会い系サイト規制法が施行されます。
出会い系サイトを通じて18歳未満の児童や生徒に対し、性行為または援助交際を促した者は、6カ月以下の懲役、または100万円以下の罰金を科すというのが法案の概要となりました。
さらに、同年12月には、出会い系サイト事業者向けに警察庁が、各都道府県公安委員会への届け出を義務付けることを盛り込んだガイドラインも発表されます。
こうした逆風の中でネットでのコミュニケーションに新たな光を差し込んだのは2004年にサービスを開始した「mixi」です。
安心かつ真面目なコミュニケーションをとることに飢えた若者を中心に爆発的な人気を誇ります。
会員数はたった1年で500万人を突破し。完全無料で利用できるということも手伝って、ミクシィ中毒、ミクシィナンパという言葉も生まれ出会い系サイトはSNSへと移行していくのです。